「アオムシ大脱走!」5歳児クラスエピソード

久しぶりの投稿です。

入園式が終わり、子どもも保育者もバタバタとした4月5月が過ぎ、ようやくどのクラスも落ち着いてきた今日この頃です。
今日は年長組5歳児クラスで起きた事件を・・・。

春は、子どもたちにとっていろいろな虫たちの姿を目にする”虫パラダイス”の時期。
園内にあるミカンの木にアゲハ蝶が卵を産んだようで、幼虫を見つけた保育者は子どもたちと一緒に部屋で育てることにしました。
幼虫は5~6匹。
アゲハ蝶は餌が限られているため、逃げ出すこともないであろうと想定し、子どもたちに間近で見てほしいという思いもあり、始めはオープンの状態で育てていました。
子ども達も担任も毎日エサとなるミカンの葉っぱを取り換え、糞をきれいにし、一生懸命世話をしています。
しかし、その中にはうまく育たなかったり、ミカンの枝を挿している入れ物の水に落ちて死んでしまったりと、全ての幼虫がうまく育つわけでもありません。

そんなある日・・・休みが明けた月曜日の朝です。
今日は担任が遅番出勤でまだ来ていない中・・・子どもたちがアオムシが一匹もいなくなっていることに子ども達が気付きました。
「幼虫がいない!!」
「一匹もいない!」
大騒ぎです。(幼虫は3匹いました)
さっそく探し始めました。

棚裏などを捜索し、なんとか2匹発見しました。

棚の裏にいたアオムシ

全週金曜日には餌を入れておいたのですが、アオムシの食欲の方が勝り、全ての葉を食べつくしてしまい、餌を探しに移動してしまったようです。餌の不足、それが脱走劇の原因でした。(3匹のうちの1匹は、残念ながら水没していました)
子ども達と話し合い、餌以外にも蓋をした方がいいのではないかという子ども達の考えも取り入れ、大きなケースに入れて育てることにしました。確かに、もうすぐ蛹になる大きさ・・・餌を必要としなくなったアオムシは蛹になるために場所探しを始め、またどこかに行ってしまうことも考えられます。
そんな脱走劇を繰り広げたアオムシも今は観察ケースの中で蛹になってじっとしています。

蛹から出てくるのを今か今かと楽しみにしている子ども達です。