ホタル 再び!!(5歳児クラスエピソード)

しおみが丘保育園ではヘイケボタルの幼虫を育てています。
そして、幼虫が成虫になると様々な形で観賞会を行っています。
今年も6月中旬に、園内の畑にあるビオトープに放流したホタルが光り始めたので、4歳児クラスと5歳児クラスの子ども達が陽が落ちてから家族と一緒に観賞しました。

ビオトープへの放流が5月初旬に行ったのですが、放流してしまうとホタルの幼虫の様子が観察できなくなってしまいます。そこで、5歳児クラスでは、数年前からビオトープとは別に室内にも幼虫が過ごせるように飼育セットを作り、成虫になるのを楽しみに待ちながら餌やりや糞の除去など世話ができるようにしています。

ヘイケボタルの幼虫は水の中で大きくなります。大きくなった幼虫は、自分で自ら出てきて土の中(自然の場合は土手のようなところ)にもぐり、土まゆを作って成虫になる準備に入ります。

土の上で成虫になる準備をしているホタルの幼虫

 

 

 

 

 

 

 

 

写真の中央あたりに写っているクリーム色の細長いものが「まゆ」化している幼虫です。
この写真は隠れていた蛹を見えるようにして写しましたが、水苔と土の境目あたりに作っていることが多いです。

昨年は、巷でホタルの光が見られる時期(5月~6月下旬)と同じ頃に室内のホタル達も成虫になっていたのですが、今年の幼虫たちはのんびり屋のタイプなのか飼育している場所(光や温度など環境の違い)なのか、飼育セットの仕方の問題なのか・・・たくさんいる中の数匹は6月に成虫になったのですが、多くの幼虫が全然水の中から出ていこうとしません。羽化の時期を逃がすと、また来年まで水の中で過ごす(越冬する)ことになってしまいます。

大丈夫かなぁ・・・と心配していたのですが、環境を変えてみよう・・・と、保育室から事務所前の部屋よりも陽が当たりやすい明るい場所に飼育セットの位置を変えて、さらに、飼育セットの中身も再考して様子を見ていたら・・・今日10匹ほど成虫となったホタルを発見しました!遅ればせながらちゃんと水から上がっていました。

午前中、プール遊びの準備をし始めていた5歳児クラスの子ども達にまず報告!
「みんなが育ててくれていたホタルが大人になって出てきたよ。」と伝えると子ども達は驚きと喜びの声。

「ほんとだ!1,2,3・・・7匹いる」「やった~」と順番に見て喜び合いました。

順番にホタルを観る5歳児の子ども達

 

 

 

 

 

 

 

 

うまくいくと、ホタル達が交尾をしてまた新たな幼虫の姿を見ることができます。
一生懸命育てた子ども達に小さな新しい命を見せてあげられるといいなと思っています。

ビオトープでの観賞会は、夜に行うことや畑の環境から小さな子が観るのは難しいという判断もあり3歳児クラス以下の子ども達は参加していません。5歳児が育てているホタルが成虫になったら観る機会を作ろうと考えていました。今日ようやく3歳児クラスの子ども達にも見せることができました。

 

 

 

 

 

 


子ども達が育てたホタルは、今、他のクラスのお友達や保護者の方に見てもらえるように、事務所前の廊下にいます。